こんにちは。ひろしです。
最近、在宅勤務で運動不足すぎてよくないな、と思っていたところ、友人が最近走ろうとしているという話しを聞きつけ、一緒に走る報告をしあって仕事終わりにランニングしています。体を動かすのはいいですね!
さて、運動とは全く関係ありませんが、今回のブログは「すこ」を目指したことを書こうと思います。
カチャカチャ
なんのことかといいますと、キーボードです。我々エンジニアの仕事道具で必需品ですね。ノートPCを使用している人でも、キーボードは外付けを使っている方も多いのではないでしょうか。
私は元々キーボードにさほどこだわりはなかったのですが、在宅勤務で狭い机の上にフルサイズのキーボードを置くと窮屈だということをきっかけにキーボードを新調した、という経緯があります。
キーボードも「沼」と呼ばれているほど奥の深い世界のようで、2000円くらいから数万円を超えるものまで、いろんなものがあるようです。
サイズの種類はだいたいこんなところがメインでしょうか。
- フルサイズ (100%)
- テンキーレス (80%)
- 60% (プログラマーには有名なHHKBとかはこのサイズ)
また、キーを押す構造もいろいろあり、
- メンブレン(最も一般的で安い)
- メカニカル(軸の種類により打ち心地が異なる)
- パンタグラフ(ノートPCなど)
- 静電容量無接点方式(名前からしてすごそう。HHKBはこの構造)
などがあります。
どんなキーボードを買おうか?
上のような事前調査の上で、私の希望としては
- メカニカル
- 横幅はせまく
- ファンクションキーは欲しい
- page up, page down, home, endもほしい
- Bluetooth接続で複数台PCでサッと切り替え可能
- MacとWindows両方で使えたらなおよい
- 安い
ということでいろいろ調べた結果、現在使っているキーボードがこちらです。
Keychron K2(v2)というキーボードです。
こちらは「75%」と呼ばれるサイズのようです。そして上で述べた私の希望がすべて叶う夢のキーボードでした!!お値段も約1万円とメカニカルでこの仕様にしてはお財布にも優しい!!
US配列であったり、home、endキーなどの位置が独特なので慣れるまでは少しぎこちなかったですが、1ヶ月ほど使用しているうちに慣れました。
ちなみに私が購入したときは海外のオフィシャルサイトから直接購入しましたが、現在は日本代理店があり、日本語配列のものもあるようです。
不満
さてここからが本題です。
最初のうちは在宅勤務にぴったりの最高のキーボードと出会えた!と思っていたのですが、使用しているうちに気になるところが出てきました。
それが「カチャカチャ音問題」です。
在宅勤務ではSlackやZoomのようなリモート通話のできるツールを使用してコミュニケーションをとることが必須となります。そしてそのときに問題となるのがこのカチャカチャ音。
例えば話を聞きながらメモをとっているときや、自分は話していないけどマイクがオンの状態で軽く作業をしているときなど。
このキーボードはやはり値段のせいか、カチャカチャ音が大きく、そしてリモート通話アプリは割とノイズを拾ってしまいます。
そして、ある時気づいたのです。とある同僚がメモをとりながらキーボードを打っているときに「スコスコ」という音がしていたのを。
スコスコの正体
ネットの海を調べたところ、スコスコ音の正体は「静電容量無接点方式」のようでした。
「メカニカル」を購入した以上、スコスコ音は無理のようです。残念。
買い換えるのはなーと思い、なんとかなる方法はないかと調べたところ「ルブ」という潤滑油を塗る作業を行うことでメカニカル式でもスコスコに近づくという情報を見つけ、これを試してみることにしました。
しかし、ここで問題が一つありました。
メカニカルキーボードには「軸」という部品が基盤にはめこまれており、「軸」をはずし、さらに分解して、中のプラスチックの間やバネの間などの隙間に「ルブ」を行うのが一般的のようです。
しかし、私が持っているKeychron K2(v2)は基盤に直接はんだ付けされていて軸をはずせないという問題です(ケチって分解できない安い方でいいやー、と思って購入したことをこのとき初めて後悔しました)
一度気になり始めるとずっと気になるもので、日増しに自分でもカチャカチャ音が気になっていきます。
そこで、ダメ元で分解できない軸に対して「ルブ」を行ってみることにしました。
ダメ元でやった作業
静音化がうまくいくかどうかわからないので、プラモ作り感覚で作業を行うことにしました。
使用したルブはこちら。
セラグリスHG / タミヤ
ミニ四駆のタミヤが出しているグリスで、ルブにも最適という情報があり、こちらを使用してみました。なんてったって安い(¥396)
詳細なルブのやり方は、いろんなところに情報が載っていますので、ざっと経過を見ていただこうかと思います。
■キートップを外したところ
■軸の隙間ひとつひとつにルブを塗布していくところ
■家にあったハケっぽいものでプラスチックの隙間にルブをなじませていくところ
写真を撮るのを忘れたのですが、静音リングも購入してひとつひとつのキートップにつけたのと、基盤とケースの隙間が音を反射してうるさくなる、という情報もあったので、そこに100均で買ったすべりどめマットを入れて吸音してくれるか試してみました。
想像していた10倍くらい地道で投げ出したくなる作業でした。
その努力の結果、これがこんなに変化しました!とやりたかったのですが、ルブ前の録音をし忘れていたので公式youtube動画と比較してみました。
■何もせずデフォルト状態
■ルブ後
録音環境も異なるのでわかりにくいかもしれませんが、打っている感覚的にはかなり変化しました。
「カチャカチャ」から「カタカタ」くらいに変わったのと、耳障りだった高音が減った印象です。
ということで、ちゃんと軸を分解してルブを行わなくても、ルブを少し軽く塗るだけでも効果はある、という結論に至りました。
最後に
個人的にはストレスに感じていたノイズが減って満足しています。
しかしそのうち満足できなくなり、もっと静音化、もっと打ち心地の良いものを、いっそのこと自作しよう!と沼にはまるのかもしれませんが、しばらくはこのキーボードの「カタカタ」で満足しようと思います。
みなさんもキーボードのカチャカチャ音が気になってきたらやってみてはいかがでしょうか?