こんにちは、さっしーです。
今年の夏休みは子供達と予定が合わず、家で『キングダム』を全巻読破して終わりました。
元々好きなジャンルなので読み始めたらハマると思っていましたが、案の定何度も泣いてしまいました。
今回は『キングダム』の話、
ではなく私が趣味で8年ほどやっているダーツでイップスになった時の話です。
イップスとは
イップスとはスポーツで思い通りに身体が動かなくなってしまう症状のことです。
ゴルフや野球が有名で、かつてイチローもイップスになったという記事を読んだことがあります。
ダーツにおいてもメジャーな症状ですが、原因は人それぞれで特定するのも治すのも難しく、そのままダーツをやめてしまう人も多いと聞きます。
イップスになった経緯
私がイップスになったきっかけは昨年のゴールデンウィークに利き手の中指を骨折したことでした。
それまで週6~10時間くらいのペースで練習をしていましたが、骨折している間はほとんど練習することができず、2ヶ月程して再開したある日突然、ダーツを投げることが出来なくなってしまいました。
正確には、ダーツを持って構えると腕が前に出せなくなる、という状態でした。
何とかして無理やり腕を出せた時でも、ボードに届かなかったりあらぬ方向に飛んでいったり・・・。
それを繰り返していく内に違和感が増大して、そもそも骨折する前にどう投げていたすら分からなくなってしまいました。
ダーツの投げ方
ダーツを投げる動作は以下のように分けて考えることができます。
1.スタンス(どう立つか)
2.グリップ(どう持つか)
3.セットアップ(どう構えるか)
4.エイミング(どう狙うか)
5.テイクバック(どう引くか)
6.リリース(どう離すか)
7.フォロースルー(どう伸ばすか)
ダーツは腕だけを動かして投げていると思うかもしれませんが、下半身を起点とした全身運動によって余計な動きや力みを排除して投げることでその精度を上げています。
全身を動かしているけど余計な動きが排除されているから腕しか動かしていないように見えるという感じです。
上記の一連の動作に対して、頭に描いたイメージと実際の身体の動きを試行錯誤しながらの反復練習で擦り合わせていきます。
イップス克服に向けて
私は自分のイップスの原因が、イメージと実際の動作の間に乖離ができたことにあると考えました。
一旦リセットしようと何もしない期間を作ったり、立ち方、持ち方などひとつひとつの動作を見直したり、一連の動作を行うリズムやスピードを変えたり、使う道具を変えたり・・・、色々試しましたが治ったと思っても10分と経たず元の状態に戻ってしまいます。
もうほとんど心が折れかけていましたが、ダーツを投げようとしなければ腕は前にだすことはできるので、イップスの症状が出る時と出ない時の違いを探ってみたところ、以下のことが分かってきました。
- ダーツを持たずに投げる(素振り)→ 〇(症状が出ない)
- 目を閉じて投げる → △(症状が出ないことが多い)
- ボードから1歩離れた場所から投げる → 〇
- ボードから2歩離れた場所から投げる → 〇
- ボードから3歩離れた場所から投げる → △
- いつもの場所から投げる → ×(症状が出る)
- いつもの場所より遠くから投げる → ×
これをヒントに、まず素振りをし、近いところから投げ始めて徐々に距離を取っていく練習を繰り返し繰り返し続けたところ、イップスの症状が出る時は無意識に全身が力んでいることに気が付きました。
力めば力むほど飛ばなくなる、狙いが定まらなくなる、同じ動きを再現し難くなる、と悪いことずくめなので、前述の様にダーツは力ではなく全身運動で飛ばします。
骨折後2ヶ月練習していなかったので再開した時は下手になっていて当然なのに、それを受け入れられず無理に狙った所に投げようとして力んでしまう、また、全身運動がうまくできず無意識に力で投げようとしてしまう、といった事が原因だったのかなと思います。
それからさらに練習(治療?)を続け1度の再発を経て、イップスになってから丸1年かかってようやく克服することができました。
その時の喜びは言葉では言い表すことができません。
最後に
ダーツをすると脳内にシータ波が大量に放出され瞑想と同様の効果があるらしいです。
特にスティールダーツはボードに刺さる時の音や手応えが気持ち良くてお薦めなので、皆さんもぜひ一度やってみてください。
※文中のダーツについての説明は私の個人的見解が多分に含まれておりますのでご了承ください。